2018年3月16日金曜日

翻訳家・柴田元幸と『ハックルベリー・フィンの冒けん』を囲む読書会

こどもの頃から本を読むのが好きでした。
小さい頃は人と関わるのが苦手で、いつもひとりで庭や屋根の上でぼんやりしたり、小説や漫画を読んだり、飼っていた犬や猫や小鳥や鶏と遊んだり。
家に蔵があったので、その中で江戸川乱歩の全集を読んで(まさに蔵の中!)、その独特の世界にひっそりと身をおいて物語を味わうなど、
今にして思えばとても贅沢な時間を過ごしていたのだと思います。

今は、小さいながらも自分の店を持って、家では子供たちと楽しいながらも慌ただしく過ごしていて、ゆっくり本をめくる時間がとれずに気がつけば数十年経ってしまいました。

正直に言えば、時間がないというより、
頭の中がつねに仕事や子育てのことで忙しく、
余裕がまったく無かったのだとおもいます。

最近になってようやく、今やっていることの全てが未来につながっているという安心感を得て、
遠ざかっていた読書熱が爆発!

優れた文学、音楽、アート、映画には、現実の世界から連れ出して癒してくれる力があります。

店と家との往復で毎日が過ぎてゆく中、真夜中に手にした小説の世界にトリップしていくのは、至福の時間です。

そんな中、不朽の名作『ハックルベリー・フィンの冒けん』が、
敬愛する柴田元幸さんの新訳で発行されました。

こども時代に夢中になった遠い国アメリカのハック少年が活躍する物語は、大人になった今あらためて読むと、窮屈な理念やしがらみに風穴を開けて飛び出してやれ!と背中を押してくれるようです。

柴田元幸さんが、まるでハックに憑依されて書かれているような(笑)いきいきとした冒けんを、あらためて朗読というかたちで触れることができるなんて、考えただけでもワクワクしませんか?

また、今回は気軽な読書会として、ハックについて柴田先生と意見を交換できる場にしましたので、みなさんの感想や新訳についての質問など、どしどしお寄せください。
気さくな先生のお人柄に触れるチャンスです!

未読の方も、この朗読会をきっかけに、現実の世界から19世紀のアメリカへの冒険旅行をぜひご一緒に!


日時:331
開場:10時 
開演:1030分 
料金:1500円+1オーダー 
日時:2018331日(土)
開場:10時 開演:1030分 終演:1230分頃
ゲスト:柴田元幸
料金:1500円+1オーダー 
お申し込み:ignition.gallery@gmail.com
1.お名前(ふりがな)
2.当日のご連絡先 
3.ご予約人数
  ご予約申し込みメール受信後、数日以内に受付確認のメールをお送り致します。
*メール受信設定などでドメイン指定をされている方は、ご確認をお願い致します。
*当日無断キャンセルの方にはキャンセル料を頂戴しております。定員に達し次第、受付終了となります。

また、クワランカ・カフェでの店頭、Eメール、電話 080-5658-3476でも受け付け可能です。




以下企画してくださったignition galleryの熊谷充紘さんのtumblerより転載
(熊谷さん、いつも素敵な企画をありがとうございます♡)


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翻訳家・柴田元幸と『ハックルベリー・フィンの冒けん』を囲む読書会


多くの人が子供の頃に読んだり、タイトルを目に耳にしたことがあるであろうマーク・トウェインの名作を、柴田元幸さんが新たに翻訳し『ハックルベリー・フィンの冒けん』(研究社)として発売されました。
まず、タイトルの冒けんという表記から、これまでの翻訳とは違うんだというメッセージが伝わってくるようです。
いま、柴田元幸版『ハック・フィン』を読んでみることで、何を感じるでしょうか。
今回、柴田元幸さんをゲストに迎えて、『ハックルベリー・フィンの冒けん』読書会(朗読付き)を開催します。
参加条件は、この作品を読んできて、感想を言うことです。
心に残ったセリフだったり、少年小説としての魅力だったり、翻訳についてだったり、感想はなんでもかまいません。
読み方に正解・不正解はありませんので、お気軽にご参加いただけたらと思います。
分厚い本ではありますが、ハックの語りに乗っているうちに、あっという間に読めて、そしてすぐに最初からまた読み直したくなる、そんな作品だと思います。
ぜひ、柴田さんとハック・フィンを囲んで、楽しい朝の時間を共有しましょう。


柴田元幸プロフィール

翻訳家、東京大学名誉教授。東京都生まれ。ポール・オースター、レベッカ・ブラウンなど、現代アメリカ文学を数多く翻訳。2010年、トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』(新潮社)で日本翻訳文化賞を受賞。最近の翻訳に、レアード・ハント『ネバーホーム』(朝日新聞出版)、マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒けん』(研究社)など。文芸誌『MONKEY』責任編集。2017年、早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。

企画:熊谷充紘(ignition gallery



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